時期を間違えると“短命”に? 「高卒投手」は何年目から本格起用すべきか (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

時期を間違えると“短命”に? 「高卒投手」は何年目から本格起用すべきか

このエントリーをはてなブックマークに追加
西尾典文dot.
高卒1年目からエース級の活躍を見せた楽天時代の田中将大 (c)朝日新聞社

高卒1年目からエース級の活躍を見せた楽天時代の田中将大 (c)朝日新聞社

 1年目に100イニング、もしくは40回という基準をクリアしたのは釜田、藤浪、松井の三人。この中でも圧倒的な結果を残したのが藤浪だ。いきなり二桁となる10勝をマークして防御率も2.75。2年目には11勝、3年目には14勝と更に成績を上げている。

 しかし、その後はフォームを崩して成績を落とし、昨シーズンはプロ入り後初の0勝に終わった。また1年目に7勝をマークした釜田もその後は度重なる故障に見舞われ、現時点ではこの年がキャリアハイとなっている。また基準をクリアしたのは2年目だが小笠原も翌年以降は成績を落としている。彼らの例を見ると、たとえ実力があったとしても早くから抜擢することの危険性は確かにあると言えるのかもしれない。

 ちなみに昨シーズン、100イニング以上、もしくは40試合以上に登板した高校卒の投手と、その投手がどちらかの基準を初めてクリアした年数を洗い出すと以下のようになった。※カッコ内は基準を達成時に所属していたチーム

・100イニング以上(※昨シーズン)
涌井秀章(西武):2年目にクリア
西勇輝(オリックス):3年目にクリア
山口俊(DeNA):4年目にクリア
千賀滉大(ソフトバンク):3年目にクリア
山本由伸(オリックス):2年目にクリア
今井達也(西武):3年目にクリア
二木康太(ロッテ):3年目にクリア
高橋光成(西武):2年目にクリア
辛島航(楽天):4年目にクリア
種市篤暉(ロッテ):3年目にクリア

・40試合以上(※昨シーズン)
国吉佑樹(DeNA):3年目にクリア
梅野雄吾(ヤクルト):3年目にクリア
島本浩也(阪神):9年目にクリア
近藤一樹(オリックス):7年目にクリア
菊池保則(楽天):8年目にクリア
藤川球児(阪神):7年目にクリア
岡田俊哉(中日):4年目にクリア
松井裕樹(楽天):1年目にクリア
五十嵐亮太(ヤクルト):3年目にクリア
小川龍也(中日):7年目にクリア
田口麗斗(巨人):3年目にクリア
堀瑞輝(日本ハム):3年目にクリア
松田遼馬(ソフトバンク):8年目にクリア
田中靖洋(ロッテ):14年目にクリア
山田修義(オリックス):10年目にクリア
唐川侑己(ロッテ):2年目にクリア
高橋純平(ソフトバンク):4年目にクリア

 これを見ると先発投手は3年目前後に集中しているのがよく分かる。山口、千賀、山本はリリーフとしての基準(40試合以上に登板)達成だが、他の7人は主に先発投手として100イニング以上の基準をクリアしている。ちなみにメジャーでプレーしている高校卒の日本人投手ではダルビッシュ有(カブス)と前田健太(ツインズ)が2年目、田中将大(ヤンキース)が1年目に100イニング以上登板している。この3人はいずれもドラフト1位であり、やはり完成度の高さがあったことがよく分かるだろう。


トップにもどる dot.オリジナル記事一覧

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい