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「本当に大変です」 バレーボール元日本代表・越川優が“裏方”に回った理由

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元バレーボール日本代表で現在はビーチバレーボール選手として活動する越川優 (c)朝日新聞社

元バレーボール日本代表で現在はビーチバレーボール選手として活動する越川優 (c)朝日新聞社

 自主イベントは、全国9ブロック(北海道、東北、関東、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州)で開催予定。中学3年生が1人以上在籍する学校の部活動チーム、他校との合同チーム、クラブチームなど男女各8チームを先着順で募集し、交流ゲームやレクリエーションを開催することを決めた。1イベントにつき約400名の来場を見込み、密を防ぐため、会場は1000席以上あってコートを2面以上とれる体育館で行う。イベント内容、会場が決まった後、越川は実行委員長として現地に行ってスタッフと打ち合わせする日々。それはずっと表舞台に立ってきた越川にとって、初めての経験だった。

「生まれて初めての裏方は、本当に大変です(笑)。会場の選定から打診、ホームページや動画の制作、会場の下見、記念Tシャツの制作、メディアへの呼びかけ……。感染防止対策も万全に行うので、備品の手配も必要です。僕一人では決してこなせないので、企画に賛同してくれた有志の実行委員の皆さんとともに準備を進めています」

 実行委員会は、Vリーグで活躍していた選手を中心に8名で構成された。その中にはバレーボール選手が私物を出品してチャリティオークションで集まった資金で医療従事者にお弁当を届ける「デリ・バレー」で話題を呼んだ発案者・米村信子(元岡山シーガルズ、現在はスペイン料理店経営)さんもいる。

「自分が動こうと思ったときに一緒に動く仲間や環境があることに感謝しています。それはがんばっても誰もがつかめるポジションではないですから。だからそのポジションを活用して、中学生が主役の舞台を作りたい。3年生にとっては最後の思い出づくりとして1日笑顔で楽しんでもらいたいと思います」。

 中学生たちがキラキラと煌めく舞台。バレーボール界で輝きを放ってきたエースは、裏方からスポットライトを当てるため、奔走している。(文・吉田亜衣)

●吉田亜衣/1976年生まれ。埼玉県出身。ビーチバレーボールスタイル編集長、ライター。バレーボール専門誌の編集 (1998年~2007年)を経て、2009年に日本で唯一のビーチバレーボール専門誌「ビーチバレーボールスタイル」を創刊。オリンピック、世界選手権を始め、ビーチバレーボールのトップシーンを取材し続け、国内ではジュニアから一般の現場まで足を運ぶ。また、公益財団法人日本バレーボール協会のオフィシャルサイト、プログラム、日本ビーチ文化振興協会発行の「はだし文化新聞」などの制作にもかかわっている。


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