“前近代的な考え”に疑問符も…巨人・阿部2軍監督は「良き指導者」となれるのか? (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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“前近代的な考え”に疑問符も…巨人・阿部2軍監督は「良き指導者」となれるのか?

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今シーズンから巨人の2軍監督に就任した阿部慎之助 (c)朝日新聞社

今シーズンから巨人の2軍監督に就任した阿部慎之助 (c)朝日新聞社

 巨人・阿部慎之助2軍監督は、感情をストレートに出す、わかりやすい指揮官だ。

【写真】「平成で最もカッコいいバッティングフォーム」はこの選手!

 これまでも多くの捕手出身の名監督がいた。共通していたのはどんな状況にも左右されない冷静沈着な判断力とその戦術眼。それこそが捕手であった最大の強みとも言われた。しかし阿部監督の場合は、少し事情が異なる。巨人史上最高の捕手、とまで形容される男は『バカ正直者』な性格が魅力の一つである。日本野球における従来の監督観を大きく変えてくれる期待感もある。

 だが、3月22日のプロアマ交流戦で巨人2軍が早稲田大に6対9で敗れた後、選手の野球へ対する姿勢などを問題視した阿部監督は、ベンチ入りした全選手に走り込みを命じた。これが“前近代的”な指導ではないかとの議論を巻き起こしたのだ。

 これに対し、現在メジャーリーグのカブスでプレーするダルビッシュ有もSNS上で反応。ファンから「才能のない選手は試合で活躍するには走り込みは必要では」と問われると「逆にそれで才能のある選手がかなり潰されています。そもそも自分が走り込み、投げ込みを高校、プロとしていたらまずここにはいません。本来なら自分より才能のある同級生はもっといたはずです」とツイッターで持論を述べた。

 日本の一流投手であるダルビッシュが走り込みに対する経験談や私見を述べたまでだが、巨人、そして阿部2軍監督の注目度の高さも手伝って、大きな波紋を生み出した。

「まぁ感情的になったのもあるでしょう。不甲斐ない試合でしたからね。でもそれこそが阿部なんです」と長年取材する巨人担当記者は笑う。

 阿部2軍監督は松井秀喜がヤンキース移籍した後の巨人を支えた、大黒柱であった。

 アマチュア時代から『打てる捕手』としてプロ注目の的だった。中央大時代の00年シドニー五輪代表にも選出され、同年オフのドラフト1位(逆指名)で巨人入団を果たす。

 晩年は一塁なども守ったが、長年にわたって正捕手をつとめ、8度のリーグ優勝、3度の日本シリーズ制覇に大きく貢献した。12年には首位打者、打点王、最高出塁率などを獲得。ベストナイン9回、ゴールデングラブ賞4回など、平成の時代を代表する名選手と言える。


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