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「コロナ・ストレス」一番辛いのは先の見えない不安… 自衛隊メンタル教官に乗り切り方を聞いた

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下園壮太(しもぞの・そうた)/心理カウンセラー。メンタルレスキュー協会理事長。1959年、鹿児島県生まれ。防衛大学校卒業後、陸上自衛隊入隊。陸上自衛隊初の心理教官として多くのカウンセリングを経験。その後、自衛隊の衛生隊員などにメンタルヘルス、コンバットストレス(惨事ストレス)対策を教育。「自殺・事故のアフターケアチーム」のメンバーとして約300件以上の自殺や事故に関わる。2015年8月定年退官。現在はメンタルレスキュー協会でクライシスカウンセリングを広めつつ講演などを実施。『心の疲れをとる技術』『人間関係の疲れをとる技術』『50代から心を整える技術』(すべて朝日新書)、『自信がある人に変わるたった1つの方法』(朝日新聞出版)など著書多数

下園壮太(しもぞの・そうた)/心理カウンセラー。メンタルレスキュー協会理事長。1959年、鹿児島県生まれ。防衛大学校卒業後、陸上自衛隊入隊。陸上自衛隊初の心理教官として多くのカウンセリングを経験。その後、自衛隊の衛生隊員などにメンタルヘルス、コンバットストレス(惨事ストレス)対策を教育。「自殺・事故のアフターケアチーム」のメンバーとして約300件以上の自殺や事故に関わる。2015年8月定年退官。現在はメンタルレスキュー協会でクライシスカウンセリングを広めつつ講演などを実施。『心の疲れをとる技術』『人間関係の疲れをとる技術』『50代から心を整える技術』(すべて朝日新書)、『自信がある人に変わるたった1つの方法』(朝日新聞出版)など著書多数

 世界中で感染が広がり続ける、新型コロナウイルス。日本でも、小学校、中学校、高校の全国一斉休校の要請や、イベントの自粛要請などが相次ぎ、国民一人一人に、「コロナ・ストレス」とでもいうべき、負荷がかかっている。

 先の見えない不安・ストレスとどのように向き合えばいいのか。自衛隊で長年、メンタル教官として災害派遣など厳しいストレスと向き合う自衛官の心の健康を支え、『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』(朝日新書)の著書もある下園壮太氏に、対処法について話を伺った。短期集中連載(全4回)でお送りする。1回目の今回は、「今回のストレスが大きい理由」について。

*  *  *
■コロナ・ストレスの本質を知り、コロナうつを予防しよう

 コロナ・ストレスの中心は「不安」です。

 今回のコロナウイルスに対して、病気の脅威としての実態はそれほど大したことはない、重症化するケースは少ないし、じきにワクチンや特効薬などが開発されるだろう、とある程度、楽観している人は、あまりストレスを感じていないと思います。

 ストレスの専門家による、「今の不安を拡大しているのは、マスコミやインターネットだから、いたずらに情報にあおられず冷静に対応するべき」、というアドバイスで不安が収まる人も問題ありません。

 ただ多くの人は、それでも「なんとなくの不安」を感じているのではないでしょうか。

 マスコミでは、患者数や予防法が注目されるだけで、多くの人が感じている不安の正体を正しく認識し、予測している人は少ないと感じます。

 私は陸上自衛隊で心理幹部を育てる教官をしていました。戦場は、戦闘行動がなくても基本「なんとなくの不安」に満ちています。さらに現代戦では、通常の戦闘だけでなく、核兵器、化学兵器に加え、生物兵器への恐怖や不安にも対応しなければなりません。

 その中で、各兵士が最低限のパフォーマンスを維持するための心理的アドバイスをするのが、心理幹部の役割です。


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