【4位】西武

21年ぶりのリーグ連覇を果たした西武。結果だけをみれば黄金期と言ってもいいが、昨オフの菊池雄星、浅村栄斗、炭谷銀仁朗に続き、今オフは秋山翔吾が海外FA権を行使してメジャー移籍を目指している。これまでリードオフマンとして、あるいはポイントゲッターとして、打線の中で非常に大きな役割を果たしてきた男がいなくなることで、西武打線の怖さは間違いなく薄まる。依然として先発投手陣は大きな課題を抱えており、ニールのような救世主の出現がなければ3連覇は難しいだろう。今井達也、高橋光成、松本航といった若手は非常に楽しみで、再び下馬評を覆して優勝する可能性もあるが、その道のりは険しいと言わざるを得ない。

【5位】日本ハム

新陳代謝を進める中で好結果を残し続けた日本ハムだが、昨季は夏場に大型連敗を喫してBクラスとなる5位で終焉した。故障者が出たのが痛かったが、それを踏まえても結果的には選手層の薄さを露呈する形となった。そこから戦力的には、バーヘイゲン、ビヤヌエバの外国人と新人たちが加わったが、チームが大きく変わることはない。ベストメンバーで、かつコンディションも万全で戦えれば魅力的なチームではあるが、長く険しいペナントレースを戦い抜くには、どうしても不足部分が目立つ。その不足部分を補うのは勢いであり、プロ3年目を迎える清宮幸太郎らの“爆発”がチーム浮上に不可欠。果たしてどうなるか。予想としてはBクラスが妥当だ。

【6位】オリックス

若返りを図った中で最下位に沈み、5年連続Bクラスとなったオリックス。山本由伸、吉田正尚という投打のスター選手が誕生したが、チームとしては勝ち星を重ねることはできなかった。今オフはメジャーの超大物であるアダム・ジョーンズを獲得。メジャー14年で通算1939安打、282本塁打を放った男が日本でどのような働きを見せられるか。新助っ人に対する期待は高いが、例えジョーンズが活躍したとしても、投打ともに足りない部分はまだまだあるのが現状だ。若手の成長には期待だが、優勝争いをするにはまだ時期尚早だろう。昨年は「オリックスはノーマークの時ほど強い」というジンクスにすがったが、大方の予想通りの6位。確かに選手個々の能力は高いが、現段階では上位進出を予想するための材料が少ない。