キャビンアテンダント採用者数ランキング(2019年)
キャビンアテンダント採用者数ランキング(2019年)
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キャビンアテンダント採用者数ランキング(2019年)
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 キャビンアテンダント(CA、客室常務員)人気が衰えることはない。数年前、日本航空、全日空、外資系航空会社がCAの大量採用に踏み切ったこともあって、多くの大学生がCAを目指すようになった。

【早稲田大、学習院大がこの順位?ランキング表(22位~)はこちら!】

 CA就職者ランキングでもっとも強さを発揮するのが、1位の関西外国語大である。2019年は120人で、前年比32人増となった。

 同校は外国語系3学部を擁し、いずれも上位就職先(2018年)には航空会社、空港が並ぶ。外国語学部は、Kスカイ20、日本航空18、英語キャリア学部は大阪府小学校教員18、日本航空3、英語国際学部はKスカイ11、日本航空9、ANA大阪空港6、全日空5、など(朝日新聞出版『大学ランキング2020』から)。これら3学部にはCA養成に特化した学科、専攻、コースはないが、CAなど航空会社で働きたい学生が集まる。それだけ、地元関西の高校生から「CAになるならば関西外大」という信頼を得ているということだろう。

 関西外国語大はこうしたCA輩出の歴史と伝統を踏まえ、高校生を大切にしている。2014年からオープンキャンパスで「現役CAと話そう」というコーナーを設けて、関西外国語大出身のCAが航空会社の制服姿で、仕事の内容や在学中の経験などを話している。実際、本物のCAに会えたことでたいそう感激する高校生がおり、将来への夢を大きく膨らませているようだ。大げさに言えば、関西外国語大がCAに強い理由の一つは、オープンキャンパスにあり、と言えようか。

 2位は青山学院大で77人、前年比28人増となった。

 青山学院大にはCA養成のためのインターンシップ「カンタス航空CA体験プログラム」がある。同プログラムは、オーストラリア・シドニーにある「Western Sydney University」で2週間の英語研修を受けた後、カンタス航空本社で1週間の就業体験を行う。しかも単位認定対象となっている。就業体験について大学は次のように説明する。

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上位の大学に共通する特徴は?