「カンタスが実際に新人研修で行うプログラムを、制服を着用して受けていただきます。内容としてはグルーミングや各クラスの機内食の調理、サーブ、カスタマーサービス研修、などがあります」(大学ウェブサイト)

 3位は関西学院大の55人で、前年から22人も増えた。2016年12月、関西学院大は、関西外国語大教授を呼んで次のような講演会を行っている。

「CA輩出ナンバーワンの秘密~CAになるには何が必要か~ 航空会社のキャビンアテンダント(CA)輩出数が全国一位を誇る関西外国語大学。日本航空に入り、ロンドン支店長などを経て、関西外国語大学で教授を務める森川教授とともに、なぜ多くのCAを輩出できるのか? ディスカッションを通してその秘密に迫ろう!」

 CA輩出の秘密を、関西外国語大から伝授された結果が示されたようだ。

 これまで大学は「CA養成の就職予備校ではない」という立場から、CAに特化した講座やコースを設けることはしなかった。しかし、CAを希望する学生の要望に応え、対策講座が作られるようになった。上位の大学には、CA養成をうたったセミナー、コースを設置するところが多い。

 たとえば、8位の明治学院大には、就職支援として設置された「MGキャリア講座」の中に「ヘボン・エアライン」クラスがある。12位の同志社女子大は「ANAエアライン・ホテル体験とホスピタリティスキルセミナー」を行っている。いずれもCAにつながるコースだ。

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前年比で半減した早稲田大