<二塁手>


■中村奨吾(ロッテ)

 昨季はキャリアハイとなる打率.284、39盗塁をマークし、チームの顔として大きな飛躍を遂げた。しかし今季は、5月、7月と月間打率1割台に苦しみ、最終的に打率.232で盗塁数も前年の3分の1以下となる12盗塁に終わった。確かに本塁打は17本で守備でも貢献したが、得点圏打率.226では上位打線での起用は躊躇するのも頷ける。さらなる飛躍を思い描いていただけに、今季の成績は期待はずれだった。

<三塁手>
■横尾俊建(日本ハム

 球団期待のスラッガー候補として、昨季は9本塁打を放ち、CSでの2試合連発弾で今季の三塁レギュラー定着と打棒爆発を予感させた。だが、開幕から打撃不振で6月にようやくシーズン初アーチ。それ以降も調子が上向くことはなく、最終的に78試合出場で打率.188、3本塁打、13打点。得点圏打率.133で、守備でも5失策と精彩を欠いた。殻を破るどころか、殻に閉じこもるような今季のパフォーマンスだった。

<遊撃手>
■平沢大河(ロッテ

 昨季は1軍112試合に出場して打率.213ながら5本塁打を含む62安打を放って32打点をマーク。今季の飛躍を予感させたが、殻を破ることができずに出場51試合と2017年(50試合出場)に逆戻り。安打数も2017年の21本を下回る18本のみで、打率.198、1本塁打、8打点と不甲斐ない成績に終わった。来季が高卒5年目。今秋のドラフトでは同学年の面々が指名されて“猶予”はなくなった。ドラ1入団として、来季こそ“違い”を見せてもらいたい。

<右翼手>
■上林誠知(ソフトバンク

 2017年に13本塁打、2018年には22本塁打。期待の若手として稲葉ジャパンの構想にも入っていたが、今季は4月に右手甲に死球を受け、5月に骨折が判明。6月中旬に1軍復帰を果たしたが、一度崩れたフォームを取り戻せず、出場99試合で打率.194、11本塁打、31打点と不本意なシーズンとなった。まだ24歳。まだまだ大きく成長できるはずだ。

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