<中堅手>


■田中和基(楽天)

 プロ2年目の昨季は「1番・センター」の定位置を掴み、計105試合に出場するだけでなく、球団の生え抜き選手ではシーズン最多となる18本塁打を放って新人王にも輝いた。もちろん今季も同等かそれ以上の活躍を期待されたが、5月の左手三角骨骨折を皮切りに、7月、8月とシーズンを通して計3度の登録抹消。結局、出場59試合で打率.188、1本塁打、9打点、3盗塁と成績が大幅下降。来季は真価を問われるシーズンになる。

<左翼手>
■T-岡田(オリックス

 2017年に自身7年ぶりに30本塁打の大台をクリアしたが、昨季は97試合で打率.225、13本塁打、43打点。そして迎えた今季はさらに“下”を行き、出場20試合で打率.120、1本塁打、2打点。推定年俸1億2000万円からかけ離れた成績で、自己ワーストのシーズンとなった。まだ31歳で老け込む歳ではない。この「失望」を、来季こそ「歓喜」に変えてもらいたいところだが……。

<DH>
■バルガス(ロッテ

 新たなクリーンナップ候補として加入した助っ人砲。メジャー通算35本塁打の実績も持っていたが、変化球の多い日本野球に適応することはできず、出場35試合で打率.179、1本塁打、6打点という“ダメっぷり”でシーズンを終えた。明るいキャラクターでチームに馴染んだ一方で練習態度は真面目。インスタグラムも駆使してファンも増やしたが、肝心の快音が聞かれなかった。

<特別枠>
■柳田悠岐(ソフトバンク

 開幕から絶好調で好スタートに貢献したが、4月7日に左膝裏肉離れで約4カ月に渡って長期離脱。最終的に38試合出場で打率.289、7本塁打、23打点という成績に終わり、V逸の要因となった。ポストシーズンでは復帰して日本一メンバーに名を連ねたが、柳田自身はインパクトのある活躍はできず。推定5億7000万円という年俸を考えると、特別枠で“ワーストナイン”に入れさせてもらった。

【ワーストナイン セ・リーグ編はこちら】