【大学、社会人経由プロ入りランキング】
1位 広陵:11人
2位 東海大相模:10人
3位 桐蔭学園:8人
4位 日大三:7人
5位 佐野日大・大阪桐蔭・岡山理大付:6人
8位 青森山田・仙台育英・桐生第一・創価・横浜・東洋大姫路・沖縄尚学:5人

 次は高校から直接ではなく、大学や社会人を経由してプロ入りした選手のランキングだ。こちらは総合ランク4位の広陵が1位となった。過去10年でプロ入りした12人のうち、中村奨成(広島1位)を除く11人が大学、社会人を経由して指名を受けている。

 野村祐輔(明治大・広島1位)、小林誠司(同志社大→日本生命・巨人1位)、有原航平(早稲田大・日本ハム1位)、上原健太(明治大・日本ハム1位)と4人もの選手が1位指名されているのも見事である。有原は高校時代から評価が高かったが、それ以外は大学や社会人で大きく成長した選手であり、高校卒業後に伸びるというブランディングが確立されている。

 3位の桐蔭学園、5位の岡山理大付出身の選手も大学や社会人でステップアップしている印象が強い。桐蔭学園では鈴木大地(東洋大・ロッテ3位)、茂木栄五郎(早稲田大・楽天3位)、岡山理大付では九里亜蓮(亜細亜大・広島2位)、薮田和樹(亜細亜大・広島2位)、柴田竜拓(国学院大・DeNA3位)、藤岡裕大(亜細亜大→トヨタ自動車・ロッテ2位)などの名前が挙がる。

【公立高校ランキング】
1位 山形中央・菰野・大分商:5人
4位 市立柏・習志野・静岡:4人
7位 県岐阜商・大和広陵・市立和歌山・箕島・広島工・清峰・八重山商工:3人

 先述した菰野と並んで1位タイとなったのが山形中央と大分商の2校。山形中央は体育科があり多くのスポーツ選手を輩出しているが、野球部も過去10年で4度甲子園に出場するなどすっかり県内の実力校となった。横山雄哉(新日鉄住金鹿島・阪神1位)は故障に苦しんでいるが、石川直也(日本ハム4位)は完全にチームには欠かせない存在となっている。

次のページ
今年は大阪桐蔭にドラフト候補はいる?