その他、ソフトバンクで実績を残しながらFA移籍した巨人では出番が少ない森福允彦、中日からソフトバンクに移籍した中田賢一も油断できない。まだ31歳だが、今季は一軍未登板のヤクルト・村中恭兵も球団から戦力外を通告されても仕方のない状況になってきている。

 そしてプロ9年目、31歳となった“元ハンカチ王子”斎藤佑樹の動向も注目される。今季は一軍10試合(先発1試合)に登板するも、0勝2敗、防御率4.74。栗山英樹監督から新戦術「ショート・スターター」の役割も与えられたが、結果を残せずに8月7日登録抹消となってからは二軍暮らしが続いている。近年は毎年のように引退の噂が流れるが、果たして今年はどうなるだろうか。

 自らが納得した上で、全てを出し切った状態で「引退」を決断できるのが理想だが、そう思い通りにいかないのが厳しいプロの世界。新たなスター候補、ダイヤの原石が見つかれば、不要な戦力ははじき出されるのだ。
 
 それでも確かな実績を残した者たちにおいては、それ相応の対応をして、ファンとの別れの場所をしっかりと用意しいてもらいたいもの。そして「引き際の美学」もいいが、ボロボロになるまで、必死になって戦う姿も、是非とも見せてもらいたい。