プロ野球オールスター出場選手で、年俸が高い選手と低い選手3人。推定年俸は『2019プロ野球選手カラー名鑑 保存版』(日刊スポーツマガジン)から引用
プロ野球オールスター出場選手で、年俸が高い選手と低い選手3人。推定年俸は『2019プロ野球選手カラー名鑑 保存版』(日刊スポーツマガジン)から引用

 プロ野球の祭典「マイナビオールスターゲーム2019」が12日に東京ドーム、13日に甲子園球場で開催される。今年の注目は誰だろうか。オールスター出場選手(辞退者含む)の年俸ランキングから分析してみたい。

【表】プロ野球オールスター出場選手の年俸ランキングはこちら

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 昨年のオールスターでは、中日の松坂大輔が12年ぶりに出場、先発で1イニング投げたことが話題になった。今年は、松坂と同じくメジャーリーグに挑戦した後に日本球界に復帰した阪神の藤川球児(1億4000万円)が7年ぶりに選出。2006年に西武のカブレラから全球ストレート予告をし、空振り三振を奪った名勝負は今でも語り草だ。今年も直球勝負に期待するファンも多いだろう。

 今季、自己最高となる球速161キロを記録したソフトバンクの千賀滉大(1億6000万円)にも注目が集まる。オールスターでは、シーズン中は先発を任されている投手も短いイニングで交代する。全力でストレートを投げれば、大谷翔平(現エンゼルス)が14年に記録した162キロを超える可能性は十分にある。

 オールスター出場選手の年俸ランキング(表参照)を見ると、上位には巨人の菅野智之(6億5000万円)や坂本勇人(5億円)、ソフトバンクの柳田悠岐(5億7000万円)など、日本代表クラスの選手がズラリと並ぶ。一方で、下位には広島の床田寛樹(650万円)、ヤクルトの19歳の主砲・村上宗隆(800万円)など若手選手が多い。床田は3年目、村上は2年目でいずれも球宴初出場だ。後半戦もしっかり成績を残せば、今オフに年俸が大幅増となることは間違いない。

 62人の選手で、今年のオールスターで初出場となるのは18人。ロッテの荻野貴司(4500万円)と楽天の茂木栄五郎(5100万円)は、いずれも1度目はケガで出場を辞退。今年が初めての出場となる。

 特に、荻野は33歳で初出場となった。昨年は、オールスターゲームを目前に控えた昨年7月9日の試合で右手首にボールを受けて骨折。出場を辞退せざるをえなかった。

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荻野のすごさを表す数字