藤川、千賀だけじゃない! オールスターで注目すべきはロッテ・荻野貴司【年俸ランキングから読み解く】 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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藤川、千賀だけじゃない! オールスターで注目すべきはロッテ・荻野貴司【年俸ランキングから読み解く】

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西岡千史dot.
プロ野球オールスター出場選手で、年俸が高い選手と低い選手3人。推定年俸は『2019プロ野球選手カラー名鑑 保存版』(日刊スポーツマガジン)から引用

プロ野球オールスター出場選手で、年俸が高い選手と低い選手3人。推定年俸は『2019プロ野球選手カラー名鑑 保存版』(日刊スポーツマガジン)から引用

プロ野球選手カラー名鑑2019

(日刊スポーツマガジン)

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 荻野の"すごさ"を示す数字がある。

 昨年のロッテは、荻野がケガをするまで39勝37敗2分けだったのが、不動のリードオフマンを失ったことで残りのシーズンを20勝44敗1分けまで急降下した。他チームのファンも、オールスターでの荻野のプレーを待ち望んでいたのだろう。昨年のオールスターゲーム第1戦終了後には、荻野の応援歌をパ・リーグファンで熱唱して、入院中の荻野にエールを送った。

 今シーズン、荻野は前半戦を首位打者で折り返したが、実は、これまで一度も規定打席に到達したことがない。10年にトヨタ自動車からドラフト1位で入団すると、開幕からレギュラーに定着。4月から打ちまくり、走りまくりで、46試合で打率.326、盗塁数は25(失敗は3)という数字を残した。ところが、盗塁を試みた際にヒザを故障して残り試合のすべてを欠場。2年目以降のシーズンも、ヒザ、肩の骨折、腰痛、肉離れなど毎年のようにケガに泣き、16年オフには「ケガがゼロになるように」との思いをこめて背番号を0に変更したほどだ。

 俊足巧打で、バットを短く持ちながらも芯に当てる技術には定評がある。プロ10年間で通算191盗塁で、盗塁成功率は.860。日本のプロ野球史上、200盗塁以上を記録した選手のなかで、最も盗塁成功率が高いのは日本ハムの西川遙輝(2億)の.866だが、荻野が200盗塁に到達すれば、西川に次ぐ盗塁成功率を持つ選手になる可能性が高い。

 注目を集めているのは、今年5月31日にFA権を取得したことも大きい。前半戦の首位打者であることにくわえ、二塁打は26本でリーグ1位、長打率.503はリーグ6位。小さい体でもパンチ力がある。

 さらに、他球団が注目するのは年俸の安さだ。4500万円の年俸は、FA選手ではCランクとなる。CランクのFA選手は、他球団が荻野を獲得しても人的補償や金銭補償をする必要がない。また、AランクとBランクの選手は合計2名しか獲得できないが、Cランクの選手は無制限で獲得できる。FA補強を得意とする巨人のような球団にとって、荻野は"お買い得"であることは間違いない。


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