私は再婚して新しい家族をはじめから組み立てるという使命もあるし、リスタートでもあります。主人の周りの友達もできて、新しい考え方はすごい勉強になるし、新しい趣味もできたけど、それが無かったらもっと途方に暮れていたと思います。

 娘が高校生になってから、このことを改めてインスタに投稿してみたら、すごく長いコメントもいっぱい来て、やっぱりみんなそう思っていたんだ、深刻なんだなって感じました。

――コメントは100件以上付いている投稿もありますね。印象に残っているのは?

 介護が始まっているという人もいたし、家族全員のお弁当を作っているから子育てが終わった気がしないという人も、自由時間のご褒美だよって言ってくれる人もいました。まだ子どもが小さくてバタバタしているけど忙しいのは今だけなんだと思って頑張れるっていうコメントもありました。私が「超ヒマなんですけど!」って言ったら、中学生まであと何年ってカウントダウンもできるようになるし、将来そういう時間が来るとわかっていたら、きっと無我夢中な時期の過ごし方も違ってくると思うんです。

 私は同じように思っている人がたくさんいるとわかって心強いし、中には資格を取り始めたとか、スポーツを始めたとか、前向きな人もたくさんいてヒントをもらいました。

――千秋さん自身はこの時間をどう過ごしていく予定ですか。

 もともと集落や村のしきたりにまつわる昔の怖い話が好きなので、図書館で民俗学の本を片っ端から読んで、都市伝説なのか事実なのかを調べたり、ノートに書いたりしています。いろんな分野に興味が湧いて、大好きな映画『風と共に去りぬ』の時代背景にある奴隷制度とか南北戦争、ネイティブインディアンのことも知りたくなって、次はアメリカの歴史の棚を全部読みたいです。

 読書は娘に絵本を読んだ以来なんですが、最近は人気の小説も読んでいます。自分でジャケ買いしても面白くないから(笑)、誰かに勧めてもらったものとか本屋さんが一押ししているものを読んでますね。映画も好きなので、デビューのときに始めた「年に100本観る」というのを再開しました。

次のページ
「子育て一段落ママ」にコミュニティーを