写真の色を左右する「ホワイトバランス」のとり方 (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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写真の色を左右する「ホワイトバランス」のとり方

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吉澤隆史dot.#アサヒカメラ
ホワイトバランスは色温度(ブルー/アンバー)と色偏差(グリーン/マゼンタ)の組み合わせで調整される(イラスト/やまもと妹子)

ホワイトバランスは色温度(ブルー/アンバー)と色偏差(グリーン/マゼンタ)の組み合わせで調整される(イラスト/やまもと妹子)

カラーメーターは被写体に当たる光の色温度と色偏差を測定できる。カメラのWBの色温度設定にこの色温度を入力し撮影する。色偏差のズレも調整可能(イラスト/やまもと妹子)

カラーメーターは被写体に当たる光の色温度と色偏差を測定できる。カメラのWBの色温度設定にこの色温度を入力し撮影する。色偏差のズレも調整可能(イラスト/やまもと妹子)

 カメラ本体で設定する方法で、忘れてはならないのが、撮影を行う光源の下で実際に白いものを撮影しホワイトバランスを取得するというモードである。メーカーによって「プリセットマニュアル」といったり、「カスタム」といったりと呼び名は違うが同じ機能である。撮影前に白い紙やグレーカードのような無彩色の被写体を、このモードの指示に従い撮影し設定する。その場の光源に合わせて調整するので、正確な色再現が可能だ。このモードで使うための写真用品も多数販売されている。複数のミックス光源下の撮影用にバランスをとる凹凸のついた白色ディスクタイプのほか、レンズの前につけて光源の色を取得したり、入射光として取得したりするものがある。

■撮影時は気にしない。パソコンで調整

 撮影時は気にせず、後でパソコンのソフトを使って調整する方法もある。この場合は、RAWデータも保存するようにしよう。JPEGでも調整できるが、RAWデータはイメージセンサーがとらえた画像の情報がそのまま保存されているので、調整範囲も広いからだ。使用するデジタルカメラに対応した現像ソフトが必要になるが、RAWデータをJPEGなどに変換する際にホワイトバランスを含め、色を調整できる。

 現像ソフトを使ってホワイトバランスを決める方法もいくつかある。一番手軽なのはカメラと同じくオートで調整する方法だ。ホワイトバランス調整のオートをクリックするだけで自動調整される。ただし、ソフトメーカーのアルゴリズムや光源検出技術の差によって仕上がりの色は異なる。思いどおりのホワイトバランス調整をしたい場合にはマニュアルで設定する方法がある。カメラ同様に晴天、日陰、曇天や電球などを選ぶ方法もある。また、色温度と色偏差を調整するスライドバーの二つを調整して好みの色にできるが、目測なので正確にホワイトバランスを取るという意味では難しい調整になる。

 確実にホワイトバランスを合わせる(白を白にする)にはスポイトツールを使ってみよう。撮影した画像の白い部分を選ぶだけだ。撮影の最初のカットにカラーチャートを写し込んでおくと取得しやすく、また色かぶりのチェックもしやすい。チャートの白をスポイトしホワイトバランスを取得する。その画像のパラメーター(プロファイル)をコピーし、本番の画像に貼りつけすることで正確なホワイトバランスが得られる。(解説/吉澤隆史)

※アサヒカメラ2019年6月号より抜粋


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