香川真司、ドルトムントに残留濃厚…不遇のシーズン幕開けも相応しい舞台はある【島崎英純】 (2/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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香川真司、ドルトムントに残留濃厚…不遇のシーズン幕開けも相応しい舞台はある【島崎英純】

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ドルトムント・香川真司 (c)朝日新聞社

ドルトムント・香川真司 (c)朝日新聞社

 現状の香川の立場は厳しい。ファブレ監督は対戦相手や選手陣容を加味してシステムを多用するタイプの指揮官だが、今季の公式戦では4-1-2-3を継続して用いている。中盤はアンカーと2インサイドハーフの形で、中盤の底に今季新加入のベルギー代表MFアクセル・ヴィツェル、そしてインサイドハーフにはファブレ監督が2011-2015シーズンに指揮したボルシア・メンヘングラートバッハ時代の教え子だったドイツ年代別代表MFマフムード・ダフードと、ヴィツェルと同じく今季新加入のデンマーク代表MFトーマス・ディレイニーを据えている。

 ヴィツェルは中盤でのエリアカバー能力に優れ、味方攻撃陣を下支えできる文字通りの“エンジン”で、先のグロイター・フュルト戦で同点ゴール、そしてライプツィヒ戦では味方CKの流れからアクロバティックなバイシクルショットを叩き込むなど、すでに攻守両面で中軸にのし上がった感がある。また、ディレイニーは主に左のインサイドハーフを担当し、闘志溢れる前への飛び出しに加えてヴィツェルと共に守備ブロックの一翼を担うなど、彼もまたファブレ体制では欠かせない存在になった。さらに、ディレイニーは左足の強力なミドルシュートや味方クロスに合わせるパワフルなヘディングシュートなどの攻撃特性も併せ持ち、ドイツサッカー界で言うところの8番(インサイドハーフ)の素養に最も適合する選手だ。

 一方、ヴィツェル、ディレイニーと共に中盤の一角に入るダフードは運動量が豊富で、ピッチの上下を行き来してプレーに関与できる『ボックストゥボックス』型のプレーヤーだ。彼のストロングポイントは局面強度にあって、相手からボール奪取する能力に優れ、そこから一直線に相手ゴール前へ突進する迫力がある。すなわちヴィツェル、ディレイニー、ダフードというユニットはボール回収能力に優れ、一気に相手ゴールに迫るダイレクトサッカーに適していて、この陣容からファブレ監督の戦略傾向を読み取ることができる。

 ライプツィヒ戦では今ユニットの特徴が大いに生かされた。相手が極端なまでのプレッシング、コンパクトネスを実行する戦術を用いたことで多数の局面勝負が生まれた影響もあり、開幕戦ではドルトムントの中盤の能力が発現して4ゴールを奪取。相手のオウンゴール、ダフード、ヴィツェル、そしてチームキャプテンのマルコ・ロイスがゴールするという理想的な結果に、指揮官も満足げな表情を浮かべていた。



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