【セ・リーグ打者部門】


青木宣親(ヤクルト)

 一気に調子を上げた。7年ぶりの日本球界復帰も5月終了時点で打率.265だった青木宣親(ヤクルト)が、6月に入って快音連発。リーグトップの月間打率.388をマークした。

 その姿は、かつて年間200安打を2度記録した頃を彷彿させた。6月最初の試合で2安打を放つと、6月5日のソフトバンク戦(神宮)では先制タイムリーにダメ押し3ランと3安打4打点の大暴れ。さらに同13日から4試合連続マルチ安打を記録し、同17日の日本ハム戦(札幌ドーム)では月間2度目の猛打賞。2番打者としてチャンスメイクからポイントゲッターと自在の働きを見せて、チームの交流戦1位に大きく貢献した。

 リーグ戦再開後も好調を維持。同24日の巨人戦から29日の阪神戦までの5試合で3度の猛打賞を記録して20打数13安打の大爆発。6月最後の試合となった30日の阪神戦(神宮)で頭部死球を受け、そのまま担架で運ばれて交代するアクシデントに見舞われたが、6月の23試合で85打数33安打の打率.388、4本塁打、22打点と傑出した成績を残した。

 そのほか、6月は丸佳浩(広島)が8本塁打を放って打率.346、15打点をマークし、陽川尚将(阪神)が打率.358、3本塁打、20打点、松山竜平(広島)が打率.357、4本塁打、16打点、平田良介(中日)が打率.351、1本塁打、7打点と結果を残したが、打率&打点で青木に軍配。ハツラツとしたプレーを続ける36歳に、2005年8月、2007年4月、2010年9月以来通算4度目の月間MVPを贈りたい。