松岡:とりあえずメンバーが最初に言ったのは、僕らじゃないと。当たり前のことですけど、被害者の方に。まずその気持ちをずっと持っていただくしかない。

 TOKIOのことは二の次三の次ぐらいで考えてくれと。それと正直、あなたは病気ですと。自分の置かれている立場と今後のことをちゃんと向き合ってくれと。酒は当たり前。決してお酒が悪いんじゃない。悪いのは彼ですから。その甘さと自分の考えを改めてもらえないかぎり、俺たちは何もできない。

 どれくらい時間がかかるかわかりませんけど、まず自分と向き合ってくれと。話はきっとそれからで、彼の謹慎活動というのは、それが全て終わってからの話だと思っているので、まずそれをきちっとしろ。じゃないと申し訳ないけど、僕らは受け入れられないという話をしました。

長瀬:彼が出した辞表を見たときに、やはり23年以上一緒にやっていましたから、いろんなことが頭をよぎりました。それから彼が僕らには会社に出してくれというふうに言ってきたので、今はリーダーが預かっているという状況ですね。

――長瀬さんからの山口さんへの言葉というのは?

長瀬:そうですね、やっぱり信じてますし、信じてました。もちろん裏切られてしまったような気持ちもあるんですけど、とにかく今は被害者のかたにもご迷惑をおかけした皆様のためにも、できることはまず治療であったり、反省だったり、そういうことなんだという思いがありました。

国分:山口が現れた時に、リーダーも言っていましたけども、かなり憔悴しているような表情でした。そんな中、先ほど松岡からも出ましたけれども、いま山口がTOKIOを心配するのではなく、どうやって自分と向き合っていくのか、そこに徹してくれと。いま僕たち4人はできることをしっかりやっている。山口は被害に遭った方のこと、そして自分と向き合うことを恐れないでくれと伝えました。

――具体的に山口さんほうからはどのような謝罪の言葉がメンバーの皆さんにあったのかということと、なぜこんなことになってしまったのかという、どのような説明があったのかをお聞かせいただけますでしょうか?

城島:具体的に今回の件について本当にメンバーに迷惑をかけたと。そして僕らへの謝罪なわけですけど、申し訳ないと。面目ないと、各スタッフ周りのテレビ局関係者、いろんなスタッフの方に迷惑かけたと。謝っても謝りきれないというようなことを申し上げました。

 やっぱり今回の事件を山口が引き起こした要因といいますか、いろいろ言われていますけれども、酒のせいというわけではなく、お酒が悪いわけではなく、本当に彼自身のせいだと。彼自身が引き起こした部分が一番だと思っています。彼の人間としての甘さ、弱さ、今回不起訴という形にはなりましたけれども、罪に関しては消えることがございません。

 記録的にはそういうふうな結果が出ましたけれども、私たち、そして皆さんの心の記憶の中にはずっと残ることだと思っています。その点に関しましても山口をちゃんと受け止めていかなきゃいけないなという思いがあります。それを引き起こした要因は私たちTOKIOのメンバーの彼に対する甘さといいますか、そこの部分もあったのではないかと思っております。

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