これぞ元祖酎ハイ! 誰もが驚く琥珀色の液体を「酎ハイ街道」の名店で味わう (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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これぞ元祖酎ハイ! 誰もが驚く琥珀色の液体を「酎ハイ街道」の名店で味わう

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はるやまひろぶみdot.
氷なしでなみなみと作ってくれる焼酎ハイボール

氷なしでなみなみと作ってくれる焼酎ハイボール

 少し戻って、四ツ木橋交差点から少し鐘ヶ淵駅方面へ進んだ辺りに点在するお店のひとつ『亀屋』も、琥珀色の焼酎ハイボールを氷なしで出してくれる名店だ。

『亀屋』の焼酎ハイボールは現在の店主、小俣美代子さんのご主人が生み出した秘伝のもの。その2代目のご主人は2009年(平成21年)に亡くなってしまったので、いまは美代子さんがレシピを受け継いで作っている。

 2017年、息子の光司さんが20年勤めた会社を辞めて店を継ぐ準備をはじめた。現在は料理の学校へ通いながら見習いとして店を手伝っている。お通しなどを少しずつ提供させてもらっているが、あくまでもお母さんが店主で、何事も美代子さんのOKが出ないと許されない。なんと大事な焼酎ハイボールの原液の作り方はまだ伝授されていない。美代子さんが休みの日や営業後にひとりで作っているという。この店の焼酎ハイボールの作り方は美代子さんしか知らない。

 2代目のお父さんの時代に宝焼酎の商品開発担当者が来て商品化の話を持ってきたが、お父さんはレシピを教えず、「盗め」と言ったらしい。担当者は何度も店に通って呑み、現在売られている「焼酎ハイボール」のドライのもととなったともいわれている。まさに一子相伝のような焼酎ハイボールのレシピ。早く光司さんに伝えてもらえるよう祈るのは常連の共通した思いのようだ。

 料理は三崎港で揚がった「まぐろぶつ切」(400円)が人気。女性からは「納豆オムレツ」(450円)のオーダーも多いという。弟さんが築地から仕入れてくる銀むつを使った「ムツ焼き」(600円)は人気だが原価割れしていると苦笑い。

 以前は料理を頼むと美代子さんが奥へ引っ込んでしまい誰もいなくなることがあったが、いまは光司さんがいてくれる。物腰が柔らかく笑顔の光司さんがいることで、常連の話も膨らむようになった。小さな巨人のお母さんもいつまでも元気に頑張ってくれるだろうが、光司さんのさらなる活躍にも期待したい。(文・はるやまひろぶみ)

■亀屋
住所:東京都墨田区東向島5-42-11
営業時間:17時半~23時
定休日:日曜・第2第4月曜休
アクセス:京成線「八広」駅より徒歩約7分、東武線「鐘ヶ淵」「東向島」駅より徒歩約9分


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