【4位】楽天


開幕からの快進撃も夏場に急失速した昨季の楽天。勢いを掴みながらも結果的には戦力層が足りなかった訳だが、その部分を補強できたかと言われれば疑問符が残る。則本昂大、岸孝之、美馬学の3本柱に藤平尚真にはさらなる成長が期待でき、1番・茂木栄五郎の充実ぶりは頼もしいが、結局は外国人に頼っていた打線がどこまで昨季前半戦の得点力を安定的に発揮できるかどうか。救援陣の疲労蓄積も心配になる。オコエ瑠偉がさらに成長し、昨季イースタン2冠の内田靖人、ドラフト2位で獲得した岩見雅紀の和製大砲が1軍でブレークすれば面白くなるが…。

【5位】ロッテ
球団ワーストの87敗を喫した前年から井口資仁新監督の下で新たなスタートを切るロッテ。涌井秀章が海外FA権を行使して去就が決まっていない状態で、二木康太、石川歩、佐々木千隼、酒居知史、そして新外国人のボルシンガー、オルモスの投手陣がどこまで形を作れるか。貧打に嘆いた打線でも、新大砲候補のドミンゲスにドラフト2位から6位まで5人の社会人野球出身者が並んだルーキーたちが1年目から活躍しなければ、今季も厳しい戦いが予想される。だが、昨季の最下位で底は見た。人望厚い新指揮官の手腕で、最低でも最下位からは抜け出してくれるはずだ。

【6位】日本ハム
日本一から一気に5位へと沈んだ日本ハム。大黒柱の大谷翔平が海を渡り、さらに正捕手の大野奨太、守護神の増井浩俊がFAで他球団へ移籍。主力が抜ける度に新たな若手が頭角を現してきた流れがあるが、さすがに今回はカバーしきれない。ドラフトで目玉の清宮幸太郎を引き当てたが、高卒1年目の野手にチームの勝敗を背負わせるのはナンセンス。楽しみな若手が多く、幻の4割打者に終わった近藤健介、低迷からの巻き返しを誓う中田翔といった主力にも期待できるが、全体としては戦力不足で、昨季と同じく故障者が出れば一気に窮地に立たされる。“大谷ロス”での最下位低迷は十分に考えられる。