中日・高橋周平のうれし恥ずかし“初体験”【プロ野球B級ニュース事件簿】

2017/12/30 16:00

 2014年に自身初の二桁となる13勝を挙げ、最多勝、最高勝率の二冠に輝いた山井大介(中日)。36歳(当時)で初めて二桁勝利を記録したのは、プロ野球史上最年長記録でもあった。

 ところが、翌年の開幕投手に指名されたにもかかわらず、4勝12敗と期待を裏切り、2016年も1勝8敗。前年からの先発登板11連敗という不名誉な記録までつくってしまった。

 そして、3年契約の最終年となった2017年も2軍で開幕を迎え、1軍に昇格したのは、シーズン終了まで残り1カ月余りとなった8月31日のDeNA戦(ナゴヤドーム)だった。

 そんな忘れかけられた男が一世一代の投球を見せる。この日、文字通り、「選手生命をかけて」先発した山井は、気迫の投球で3回までパーフェクト。5回まで被安打1の無失点に抑える。

 さらに1対0の5回2死、今永昇太の高め直球を左翼席に運び、自らのバットで貴重な2点目を叩き出した。

 なんと、これが入団16年目のプロ初アーチ。39歳3カ月でのプロ1号は、04年8月17日に巨人・工藤公康が41歳3カ月で記録して以来の“高齢1号”だ。

「中学生以来だったのでうれしかった」(山井)

 投打にわたるワンマンショーで6回0/3を3安打1失点に抑え、2015年6月21日の巨人戦(東京ドーム)以来802日ぶりの白星。これで来季の契約継続も確実になり、「この機会をモノにできて良かった」のコメントにも実感がこもっていた。

 シーズン2度目の登板となった9月12日のヤクルト戦(神宮)でも、6回を5安打1失点に抑え、2勝目。復活の手応えをつかんでシーズンを終えた。

 40歳になる2018年シーズンでは、岩瀬仁紀との“40代投手リレー”も見られそうだ。

●プロフィール
久保田龍雄
1960年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒業後、地方紙の記者を経て独立。プロアマ問わず野球を中心に執筆活動を展開している。きめの細かいデータと史実に基づいた考察には定評がある。

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