野球と勉強の“二刀流”は不可能? プロで苦しむ「高学歴選手」 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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野球と勉強の“二刀流”は不可能? プロで苦しむ「高学歴選手」

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西尾典文dot.
日本ハムドラフト7位の東大・宮台 (c)朝日新聞社

日本ハムドラフト7位の東大・宮台 (c)朝日新聞社

 最も多くのプロ野球選手を輩出している国立大学は筑波大だ。今年のドラフトでも寺田光輝(DeNA6位・BCリーグ石川・投手)が指名されており、現在の名称になってからこれまでに7人がプロ入りを果たしている。投手で最も実績を残しているのは渡辺正和(ダイエー)だ。在学時にはエースとして明治神宮大会優勝に大きく貢献し、東京ガスを経てドラフト5位でダイエーに入団。2000年からは4年連続で40試合以上に登板し、中継ぎとしてチームの優勝、日本一を支えた。引退後は教員免許を取得し、一昨年からは福岡大の監督に就任している。

 野手では現役でプレーしている藤井淳志(中日)が筆頭格だ。規定打席に到達したシーズンこそないものの、高い守備力とパンチ力のある打撃を武器に外野のバックアップ要員として通算936試合に出場し568安打を放っている。36歳となった今シーズンも自身最多となる128試合に出場しており、まだまだ貴重な戦力と言えるだろう。プロでは通算12勝に終わったものの、杉本友(オリックス→横浜→ヤクルト・投手)は国立大学出身で史上初のドラフト1位指名選手として大きな話題となった。筑波大の野球部は体育専門学群に所属している選手が多いが杉本は工学系の学群所属だったという点でも異色だ。引退後は教員となり、現在は大阪府内の高校で野球部の監督も務めている。

 高学歴のプロ野球選手で忘れてはならないのが現在日本ハムの監督を務めている栗山英樹(ヤクルト・外野手)だ。創価高から東京学芸大に進み、大学では投手、野手で大活躍しながら教員免許も取得したという経歴を持つ。入団テストを受けてドラフト外でのプロ入りではあったものの、持ち味のスピードを生かして3年目にはレギュラーに定着し、6年目の1989年にはゴールデングラブ賞に輝いている。監督としても6年間でリーグ優勝2回、日本一1回という成績は見事だ。

 同じ東京学芸大出身の選手では加藤武治(横浜→日本ハム・投手)も成功選手と言える。三菱ふそう川崎を経て2003年にプロ入りしたが、ルーキーイヤーから5年連続40試合以上に登板し、チームに欠かせない存在となった。その後は怪我に苦しみ9年の現役生活に終わったものの、通算30勝、9セーブ、48ホールドの成績を残している。引退後、一度はプロの世界を離れて国士館大でコーチを務めていたが、来シーズンからは古巣日本ハムの二軍投手コーチ就任が先日発表された。


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