オールスターで、他球団のマスコットに追われるロッテの「謎の魚」(c)朝日新聞社
オールスターで、他球団のマスコットに追われるロッテの「謎の魚」(c)朝日新聞社

 今年も残り1カ月。ソフトバンクの2年ぶりの日本一で幕を閉じた日本プロ野球だが、長く険しいペナントレースの中で様々なドラマが生まれ、多くの興奮と感動に包まれた。その中で、新たな『ワード(言葉)』も登場し、話題になった。師走の候、2017年プロ野球界の「新語・流行語」を振り返りたい。

■『熱盛』
 テレビ朝日の「報道ステーション」上の演出で、プロ野球の“熱く盛り上がった”プレーシーンを紹介する際に用いられた言葉。寺川俊平アナウンサーの雄たけびとともに画面上に「熱盛(あつもり)」スタンプが! 由来は同番組の野球担当・稲葉篤紀氏のファーストネームから? LINEスタンプも人気を博した。

■『謎の魚』
 ロッテの“キモキャラ”の新マスコット。5月に登場し、SNS上で話題に。「幕張の海にすむ謎の魚」の第一形態から、足の生えた第二形態として球場に姿を現すと、6月のマリンフェスタでは、口から骨の姿の本体(?)が飛び出る第三形態に進化。ファンの悲鳴が上がった。

■『歩いてまえ打線』
 12球団最多の531四球を記録した今年の阪神打線。チーム打率.249に対しての四球の多さも目立ち、近鉄の代名詞であった「いてまえ打線」をもじり、「歩いてまえ打線」と呼ばれるようになった。良く言えば、「選球眼の良さ」「打席内での粘り」とも取れるが、何ともネーミングに迫力不足が……。

■『源田たまらん』
 ルーキーとして56年ぶりの全試合フルイニング出場を果たしてパ・リーグの新人王に選ばれた西武・源田壮亮。華麗なグラブさばきで好プレーを見せると、西武ファンの間で「#源田たまらん」のハッシュタグが大賑わい。語呂の良さも相まって「たまらん」のワードがすっかり定着した。

■『ブルゾン京田』
 堅守・俊足・巧打でセ・リーグの新人王に輝いた中日・京田陽太。本拠地ナゴヤドームで打席に入る際、お笑い芸人のブルゾンちえみのネタで使用されているオースティン・マホーンの『Dirty Work』の曲に乗って登場する。竜党は「35億~!!」と叫んだ。

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