■20~30代では慶応大学がトップ

 年代別に東京都内の社長の出身大学をみると、40代から70代までは日本大学がトップを占めた。20代を除く各世代でトップ10に東京6大学と中央大学が顔を揃えている。このほか、青山学院大学が30代・40代(7位)、50代(10位)、60代・70代(9位)、80代以上(10位)でランクインし、健闘している。

 20代の社長は慶応義塾大学が29人と最も多く、次いで早稲田大学の25人、東京大学の18人と続く。30代でも慶応義塾大学(249人)、早稲田大学(226人)、日本大学(171人)の順で、20・30代は慶応義塾大学がトップを占めた。また、20代では上智大学(7位)、関西大学(9位)、国士舘大学(10位)がトップテン入りし、起業意欲などの変化で、他の世代との違いが出た格好だ。

 教育ジャーナリストの小林哲夫氏は言う。

「慶応大は、SFC(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスの略)の学生に起業意欲の高い学生が多い。『起業で一発当ててやろう』と考える若者が多く、よく言えば個性的。また、SFC以外でも、日本で会社員をやるより実力主義の外資に就職する学生も増えている。卒業して外資系企業に入り、MBAを取得して経営コンサルタントとして若くして社長として子会社などに出向する人もいる。若者世代で早稲田大や東大出身の社長が多いのも、同様の理由でしょう」

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