40代では日本大学(738人)、慶応義塾大学(620人)、早稲田大学(606人)、50代では日本大学(1615人)、慶応義塾大学(1047人)、早稲田大学(1019人)、60代では日本大学(2509人)、慶応義塾大学(1473人)、早稲田大学(1332人)の順で、40代から60代までの上位3位までこの3大学が占めた。

 40代以上だと、なぜ日本大学は強いのか。小林氏はこう分析する。

「1990年代、日本大は学生を大きく増やした。また、地方から学生を集め、そのなかには各地方で地場産業を支える中小企業の社長の子どもも多かった。40代以上で社長が増えるのも、親から事業を受け継ぐことが多くなるからだと思われます」

 先行きの見えない時代に、大企業への就職という安定よりも起業を選ぶ若者たち。近い将来、社長の出身大学の勢力図に変化はおきるのか。

(東京商工リサーチ、AERAdot編集部)

※本調査は、東京商工リサーチの企業データベース296万9,431社(2016年12月時点)の代表者データ(個人企業を含む)から東京都内に本社を置く64万2,839社の代表者の出身大学を抽出、集計した。なお、同一人物が複数の企業で社長を務めている場合、売上高が高い企業を優先し重複企業を集計対象外とした。

※出身大学が名称変更、統合している場合、現在の大学名で集計した。