その他、昨季10勝&防御率2.72の田口麗斗巨人)、3年目でさらなる飛躍が期待される石田健大(DeNA)、復活を誓う小川泰弘(ヤクルト)、同じく昨季の悔しさを晴らしたい大野雄大中日)なども候補になる。新外国人では身長2メート超のクライン(DeNA)の評判が高いが、いずれにしても上記4部門の本命が菅野であることに変わりはない。

【最優秀中継ぎ・最多セーブ】
 リリーフ部門では、昨季はマシソン(巨人)が49ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手、澤村拓一が37セーブでタイトルを獲得した。山口鉄也(巨人)は勤続疲労が目立ち、2014、15年にタイトルを獲得した福原忍(阪神)は昨季限りで引退。世代交代が進む中、今季も多くの候補者が乱立しそう。特にセーブ王争いは、澤村のほか、秋吉亮(ヤクルト)、田島慎二(中日)、中﨑翔太(広島)、山﨑康晃(DeNA)、マテオ(阪神)らの各球団の守護神たちと、新たにその座を狙うカミネロ(巨人)、パットン(DeNA)、メンデス(阪神)の新外国人たちが入り混じっての混戦になりそうだ。

 その中での期待は、秋吉と田島。この2人は昨季途中から抑えへ配置転換されたために数字的には澤村に及ばなかったが、仮にシーズンを通して抑えを務めればおのずとセーブ王争いの中心に躍り出る。チーム内での起用法も大きく影響してくるだけに、誰よりも早く“絶対的”な存在になることがタイトル獲得へと繋がるだろう。