もはや“アジア最強“ではないサッカー日本代表 これまでとは違う豪州戦の持つ意味 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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もはや“アジア最強“ではないサッカー日本代表 これまでとは違う豪州戦の持つ意味

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W杯アジア最終予選を戦う日本代表(写真:Getty Images)

W杯アジア最終予選を戦う日本代表(写真:Getty Images)

 サッカー日本代表の苦悩は深まるばかりだ。

 日本はここまでW杯アジア最終予選の3試合を終え、2勝1敗の勝ち点6。数字のうえではまずまずだが、内容はというと、不甲斐ない試合が続いている。苦杯をなめた初戦のUAE戦はもちろんのこと、その後の試合も内容がよくなるどころか、悪化してさえいる。

 アジア勢を相手に苦戦することが、過去の予選でもなかったわけではない。だが、これまでの日本はというと、相手にうまく守られてなかなか得点が奪えず、逆に一瞬のスキを突かれて失点する、という図式だった。

 ところが、今回は違う。日本はこれまでの3試合すべてで、前半のうちに先制点を奪っている。要するに絶好の試合展開に持ち込んでいるはずなのだ。にもかかわらず、2試合で同点に追いつかれ、そのうち1試合は逆転されるまでに至っている。

 つまり、日本が図抜けた力を持っていたのも今は昔。アジア勢の対戦相手と言えども、日本に対して専守防衛で一瞬のスキを突くような戦いはしていない。堂々と勝負を挑み、実際に日本と互角に渡り合っているのである。

 むしろ、先のイラク戦に関して言えば、腰の引けた戦い方が気になったのは日本のほうだ。

 日本はイラクのカウンターを怖がるあまり、ただただ相手DFラインの背後にロングボールを蹴り込むだけの攻撃に終始した。UAE戦のショックがいまだ尾を引いているのだろう。得点を奪うことよりも、「負けたくない」という意識が強くなってしまった。

 山口蛍の劇的なゴールでどうにか勝利したものの、内容的には引き分けが妥当。あるいは、負けていても不思議ではなかった。最悪の事態は免れたものの、試合内容を見る限り、まったく楽観はできない。それどころか、結果とは裏腹に、事態は悪化の一途をたどっていると言っても大袈裟ではない。

 10月11日に行われる第4戦の相手はオーストラリア。アジアトップクラスの実力を持つ強豪であり、2015年のアジアカップでは初優勝も果たしている(日本は準々決勝敗退)。言うまでもなく、今回のアジア最終予選では、日本にとって最大の難敵だ。

 かつてはイングランド・プレミアリーグなどで活躍するスター選手が揃い、アジアでは一目置かれる存在だったオーストラリアも、一時は若手が伸び悩み、以前ほどアジアで絶対的な存在ではなくなった時期もあった。

 だが、現在はマシュー・レッキー、ロビー・クルーズなど、ドイツ・ブンデスリーガで活躍する選手が台頭。かつてのオーストラリア代表を支えた、ティム・ケーヒルなどのベテラン頼みから脱した感がある。


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