ネイマール(手前)に合図を送るメッシ(撮影・六川則夫)
ネイマール(手前)に合図を送るメッシ(撮影・六川則夫)

 クラブチームの世界一を決める、FIFAクラブ・ワールドカップ決勝が12月20日に行われ、欧州代表のFCバルセロナ(スペイン)が、南米代表のリバープレート(アルゼンチン)を3-0で粉砕して3度目の世界王者になった。

 準決勝の広州恒大(中国)戦を病気とケガで欠場したメッシ(アルゼンチン代表)とネイマール(ブラジル代表)。ルイス・エンリケ監督はこの日、ふたりをスタメンで起用した。これに広州恒大戦でハットトリックを演じたスアレス(ウルグアイ代表)をくわえて、いわゆる「MSN」が揃った、ベストメンバーのバルセロナは異次元のチームだった。

 バルセロナのサッカーは、テレビで見るぶんには美しく楽しいが、スタジアムで実際に見ると疲れる。自陣でパスを回している時はいいのだが、攻撃に移るとワンツーやリターンパスを多用して細かくパスをつなぎながら、突如としてスピードアップする。目まぐるしく動くパスワークを追うのは一苦労だ。

 36分の先制点は、左サイドでボールを持ったネイマールから中央のメッシに展開すると、メッシは右サイドを攻め上がった右DFのアウベスにパス。アウベスはゴール前の状況を確認してファーサイドにクロスを送ると、ネイマールがヘッドで折り返し、最後はメッシが技ありの技巧的なシュートを決めた。

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