マンガ/上大岡トメ
マンガ/上大岡トメ

 年齢を経てますます大切なのは、毎日を機嫌よく過ごす力「ごきげん力」ではないでしょうか。

 人生いいこともあれば、悪いこともある。馬が合う人もいれば、合わない人もいる。でも、どんなときでも「ごきげん力」さえあれば、大丈夫。

 元吉本興業の名物マネージャーで、現在、「笑い」や「元気」などをテーマに年間300回ものセミナー・講演を行う大谷由里子(51歳)さんがお送りする「ごきげんに生きるために大切な習慣」。

 大人気イラストレーターの上大岡トメさんのコラボ4コマも同時連載中です!

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 わたしの友人に人気脚本家の旺季しずかさんがいる。彼女は、今では人気脚本家だけれど、若い時には女優を目指していた。

 その頃の彼女は、貧乏のどん底だった。

 とにかく、一円でも安いものを探していた。

 だから、喫茶店に行っても、とにかく、メニューの中でいちばん安いものを探す毎日だった。

 そんなある日、彼女は、気づいた。

「わたし、何もワクワクしていない。ワクワクしていない自分に魅力があるはずがない……」

 それからは、無理してでも、何がワクワクするのか、「ワクワクにこだわる」ことを心がけた。喫茶店に行っても、

「何を頼めばワクワクするかなあ」と、ワクワクするものを注文するようにした。

 ワクワクを探し出すと、人生が楽しくなってきた。

 人生が楽しくなると、仕事が入りだしたらしい。

 また、わたしの友人のスタイリストの女性が言った。

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