考えてみれば、二人でカラオケに行く時点で「ひとりカラオケ予備軍」かもしれない。相手の歌なんて聞いてない。相手が歌っている時に自分が次に歌う歌を探している。

 いずれにしても、みんなごきげんに歌っている。

 ということは、歌っているとてっとり早く「ごきげん」になれるのかもしれない。

 逆にてっとり早く「ごきげん」になりたかったら歌うといいのかもしれない。

 そんな話をストレス関係の講師に言うと、

「そうですよ。僕は、ストレス解消に歌を歌うことを勧めています」

 という話になった。

 実際、わたしも、ストレス解消に妙に歌いに行きたくなる時がある。ありがたいことにSNSなどで、

「歌いに行きたい!」

 と、書き込むと、

「付き合うよ」

 と返してくれる友人もたくさんいる。

 みんなで歌って、踊ってごきげんな時間を過ごすと嫌なことがあっても忘れられる。

 わたしの場合、ユーミン中森明菜を歌っていると青春時代が蘇ってごきげんになれる。

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