気が付いていないかもしれませんが、身体が硬いと色々な弊害が出ています。肩こりや腰痛になりやすく、不眠、高血圧、自律神経失調などの症状が出るほか、スポーツをしている人はケガもしやすくなります。

 駅の階段を上がっただけで息が上がり、疲れてしまうのは運動不足だと思いがちですが、実は身体が硬いのが原因かもしれません。そんな人でもヨガをやると身体がやわらかく、しなやかになり、筋肉の質がよくなるのです。

 私も足を首に引っ掛けるような難しいポーズはできません。長年ヨガのインストラクターをやっている人に比べたら、身体は硬いでしょう。それでも自分にできるポーズを、できる範囲内でやればいいのです。難しく考える必要はありません。

●若返りに効く1ポーズヨガ

 今回は、若返りや性欲増強に効くヨガをご紹介します。

 これは「舟のポーズ」と呼ばれていて、本当は両足をピンと伸ばすのが理想的です。それだとバランスがとりづらいので、両膝を曲げるところから始めてみてください。

 ヨガでは人の身体には7つのエネルギーの通り道(「チャクラ」といいます)があると考えられています。

 第二のチャクラは仙骨の近くにあるチャクラです。舟のポーズでここを刺激することで、腎臓や副腎、腸などの働きがよくなるといわれています。第二のチャクラは創造的活動や性的活動に関わるものに関係しているので、ここが活性化するとパワーが出て若返り、性欲も増すのです。

 さらに腹筋を使うのでお腹が引き締まり、太ももやヒップの引き締めにもなります。便秘も解消し、喉元にもエネルギーがたまるので新陳代謝を活性化する効果が期待できるでしょう。

(1)床に座り、両足をそろえて両膝を曲げ、鼻から息を吸いながら両足を床から持ち上げます。このとき、つま先が下がらないようにすること。背中を丸めず、腰を立てるようなイメージでお腹に力を入れ、背筋をピンと伸ばしましょう。
(2)両腕を足の高さまで上げ、床と平行になるように伸ばします。顔は下を向かないよう、目線をまっすぐ前に向けます。呼吸は止めずに、ゆっくり鼻から吸って、鼻から吐くのを繰り返します。この姿勢のまま5呼吸分キープします。
(3)息を吐きながらゆっくり足を下ろします。ここまでで1セット。これを5回繰り返しましょう。

 両足はそれほど高く上げる必要はありません。バランスを取りやすい角度に上げれば十分です。個人差はありますが、大体2~3週間で効果が現れると思います。ぜひ試してみてください。