完成したビール。ラベルは約70種から選べる
醸造所側の指導で3種類の麦芽を使用した。どの麦芽をどういう比率で用いるかで、味が決まる。大量の麦芽をえっちらおっちらと運び、粉砕機に投入。粉砕後に食べてみて「うめえ!」「コーンフレークみたい」。
まずは麦芽の計量と粉砕
ホップは粉砕し圧縮したペレット状になっている。土っぽい苦みを生むもの、シトラスのような香りをつけるものの2種類を選択した。
使用原料や各作業工程の開始と終了の時間を丹念に記載していく
麦汁に加える硫酸カルシウム、塩化カルシウム、リン酸といった薬品(1)の量を測定する。理科の実験をしている雰囲気だ
作業の最終盤。煮汁を濾過してホップのかすやタンパク質を除去したうえで、醸造タンクに移す。ホースと金具を醸造タンクにつける
粉砕した麦芽7.5kgを専用鍋に移し、68℃のお湯35Lと薬品(1)を加えて攪拌する。鍋の中はオートミール状で、かなりの力作業。麦汁の中のでんぷん質が酵素により糖化していく
オリジナルビールの醸造タンクは5ガロン(20L)入り。4~5週間発酵させた後に、どんなビールができるのか。いとおしく思う
「ビール製造作業の9割は、掃除、洗浄、殺菌です」とは醸造所側の説明。麦汁を煮込んでいた鍋を洗浄殺菌するのも、体験のうちだ
作業場の隣にブリューイングパブが併設されている。IPAも数種類用意されており、「週刊朝日ビール」の味がどのようになるのか思いを馳せつつ乾杯する