この記事の写真をすべて見る
200人を超える死者を出した西日本豪雨。災害時に芸能人の言動に厳しい目が向けられる"不謹慎狩り"がまたもや広がった。非公式の支援物資の募集をツイッターで拡散して混乱をまねいたお笑いコンビ「千鳥」のノブ、インスタグラムで日焼け止めスプレーをアップしたモデルの山田優、寄付の方法を動画で紹介し100万円以上を寄付した人気ユーチューバーのヒカキンらが一時「不謹慎」「売名」と批判を受けた。お笑い芸人のカンニング竹山さんは、災害発生直後は「何をやっても炎上する時期」と指摘。それでも「東京のメディアが他人事のようになっているのはおかしい」と批判した意味は。
* * *
豪雨の直後は実際に報道が少ないなと思ったんですよね。雨が強くてヘリがうまく飛ばせないとか、夜だったし絵が撮れなかったとか、実態がよく分かっていなかったとかいくつか要因があると思うんですが、後になってこれは大ごとだと分かってきたわけです。僕はそういう時だからこそ視聴率競争じゃなくて、報道番組をやらなきゃいけないと思ったんですよね。
3・11のときもそうで、災害時の報道でいつも思うんですが、キー局の記者が現地に取材に行って、東京に戻ってきてからニュースを発信するから、どうしてもタイムラグが出てしまうんですよね。系列局とか地方局中心にして全国ネットにしちゃうとか、東京の人間が地方局に行って一緒につくるとか、そういう対応が必要だと思うんですよね。
僕の勝手な想像ですが、報道になるとキー局の意地というか「地には任せられない、うちがやるんだ」みたいな意識があるような気がする。それって視聴者にとってはどうでもいいことですが、そのプライドが本当に視聴者が知りたいこととか今の情報を遠ざけている気もするんですよ。
これもいつものことですが、本格的に報道されるようになった後は芸能人のSNSが荒れるんですよね。そうやって、歪曲されたものがまた歪曲されて伝わるのがネットのおかしなところ。