「東京タワー」の正式名は日本電波塔で、1958年12月23日に竣工。高さは333メートル(海抜高351メートル)で、自立鉄塔としては世界一の偉容を誇った。現在は高さ634メートルの「東京スカイツリー」にその地位を譲ったが、2013年6月から国の登録有形文化財に指定されている。さまざまな機能は「東京スカイツリー」に移っても、都電の時代から息づく「東京タワー」への「憧れ」は変わらない。
■撮影:1964年1月15日
◯諸河 久(もろかわ・ひさし)
1947年生まれ。東京都出身。写真家。日本大学経済学部、東京写真専門学院(現・東京ビジュアルアーツ)卒業。鉄道雑誌のスタッフを経てフリーカメラマンに。「諸河 久フォト・オフィス」を主宰。公益社団法人「日本写真家協会」会員、「桜門鉄遊会」代表幹事。著書に「オリエント・エクスプレス」(保育社)、「都電の消えた街」(大正出版)「モノクロームの東京都電」(イカロス出版)など多数