今もお付き合いが続いていることがすごいですよね。hideさんが亡くなったとき、これで切れてしまうだろうって思っていたけれど、その後もつながっていて。真由子が亡くなっても、まだ続いている。ありがたいです。

 当時、hideさんとはメールをしていたんです。本当に短い文で、内容も真由子は「金魚を飼い始めました」とか送って、hideさんは「最近は雨ばっかりでね」とか。些細なことばかり。でも、X JAPANの解散が決まってから発表するまでの間にhideさんが「真由子のメールには本当に癒やされたよ」と言ってくれたんです。

――お互いが心でつながっていたんですね。レモネードカフェにはたくさんの方が来られていますが、どんな場所であってほしいですか。

 ここに来る方はなぜか、初めて来た人でもいつの間にか私たちを「お父さん、お母さん」と呼んでくれるんです。遠くから来てくださる方もいるので、できるだけいつも開けた状態にしたい。みんなが来てくれるから、一年でも長く続けたいですね。

 取材日は真由子さんの月命日だった。真由子さんと交流があったという常連客から4月に初めてカフェに来たばかりの高校生と客層は幅広く、楽しげに語らう姿が印象的だった。真由子さんについて尋ねると「本当に優しい子で、天使みたいだった」「話していると自分の悪い面が浄化されるような気がする不思議な人」と口をそろえる。ある女性は「聖地はたくさんあるけれど、ここはホームという感じ」と話した。hideと真由子さんの思い出は、今でも多くの人の胸の中に生きている。(聞き手/AERA dot.編集部・福井しほ)

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