安打製造機の秋山は「山の日」のベストナイン(c)朝日新聞社
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 8月11日は日本国民の祝日「山の日」である。2016年から施行されて今年が2年目。8月唯一の祝日の誕生でお盆休みが伸びた方も多いだろうが、プロ野球は絶賛激戦展開中。そこで今年は、是非とも名前に「山」の付く選手に注目してもらいたい。「山の日」にちなんだ「山の日ベストナイン」を紹介しよう。

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【先発投手】山岡泰輔(オリックス
 ネームバリュー的には、館山昌平(ヤクルト)、山井大介(中日)、山口俊(巨人)らの名前が挙がるが、今季の働きぶりでは秋山拓巳(阪神)と山岡泰輔(オリックス)の2人がリード。秋山は今季17試合で9勝4敗、防御率2.94の好成績で、プロ8年目で再ブレイクを果たした。しかし、前回8月5日の登板で右太ももの張りで途中降板。大事には至っていないが、「山の日」の登板予定はないだろう。対してドラフト1位ルーキーの山岡は、今季15試合で4勝7敗、防御率3.26の成績。打線の援護があれば勝ち負けの数が逆になっていても不思議ではないピッチングを披露してきた。前回登板は秋山と同じ8月5日で、次回登板は12日が濃厚だが、1日前倒しての中5日で「山の日」登板も可能。福良監督よ、何とかしてもらえないだろうか…。

【中継ぎ投手】福山博之(楽天
 2、3年前までならば山口鉄也(巨人)を文句なしで選んでいたが、勤続疲労が祟って今季は5月に登録抹消。代わりに今季、奮闘を続けているのが“杜のサブちゃん”こと福山博之(楽天)だ。昨季まで3年連続で60試合以上の登板を重ねてきたタフネス右腕が、今季は7月20日に失点するまで開幕から36試合連続無失点(自責0)を続けてチームの快進撃に貢献。すでに40試合登板をクリアし、松井裕樹の離脱の後は代役守護神としての役割も果たす。「山の日」もピシャリと抑えてもらいたい。

【抑え投手】山崎康晃(DeNA)
 福山の抑え選出も考えたが、やはりここはハマの小さな大魔神、山崎康晃を選出したい。魔球ツーシームを武器にプロ2年間で70セーブを挙げた右腕。今季は新外国人・パットンとの競争の中でセットアッパーに回っていた時期もあったが、5月末から守護神返り咲きを果たして防御率1点台をキープ。7月30日の巨人戦、8月2日の中日戦と2戦連続で救援失敗もファンからの信頼は揺るがない。「山の日」のヤスアキジャンプは、最高だろう。

【捕手】杉山翔大(中日)
 決め手を欠いた捕手部門。山崎勝己(オリックス)、武山真吾(中日)、小宮山慎二(阪神)らも候補にはなるが、今季の出場試合数では杉山翔太(中日)が最も多い。ここまで38試合に出場。打率は1割を切るが、もともとはパンチ力を秘めた打撃も魅力の一つ。昨季は104試合に出場して打率.260、3本塁打、27打点をマークしたのだ。残念ながら「山の日」の前日に二軍落ちしてしまったが、正捕手奪取へ向けて巻き返しを期待したい。

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