僕がすごい成功したってわけじゃないですけど、劇場から始めて今テレビに出ている芸人仲間と"若手"について話すときは、みんな「気の毒だね」と言うことはないですね。

 「しょうがない」って言います。そこには正直、同情はないですね。

 昔は10人いた仲間が3人になったとしたら、残った3人はそれぞれ自分なりの方法で努力してきている。みんなが飲みに行ったり、合コンしていたときでも、我慢してネタを作ろうっていう日がみんなあるんです。でも、売れてない子たちは「あの時合コン行ってサボってたじゃん」、「ここ一番が弱かったじゃん」ってなるわけです。

 自分がなぜ仕事がもらえるようになったのかって、うまく説明はできません。オーディションだって受かるときも受からないときもあったわけで、縁とか運とか、出会いもある。それでもやっぱり、ネタじゃないなら一発変化球でホームランを打とう、とにかく試合に出ようって必死で考えていましたから。

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