入場して最初に目に入ることになる「ハレンチ学園」の展示(c)2017 Go Nagai / Dynamic Production
入場して最初に目に入ることになる「ハレンチ学園」の展示(c)2017 Go Nagai / Dynamic Production
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 発行部数約190万部を誇る人気漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」が、来年7月に創刊50周年を迎える。この節目に向け、ジャンプを発行する集英社では、現在様々なイベントを企画している。その中の一つが、7月18日から森アーツセンターギャラリー(東京都港区)で開かれる「週刊少年ジャンプ展VOL.1」だ。第三弾まで開催予定で、第一弾は1968年の創刊から1989年までの63作品、350点以上の原画などが展示されている。

【写真】ジャンプ展はこちら。あの名作も…

 一般にジャンプ作品と聞くと、80年代のものでも「ドラゴンボール」「キャプテン翼」「北斗の拳」など、現在でもメディア展開がされているものも多く、あまり古さを感じさせない。だが、プレス向けの内覧会が開かれ、会場に足を踏み入れてみると、そこには“ジャンプ作家”とは連想されない“漫画界の巨匠”の名前もあった。

 会場内は会場限定の映像が見られる「シアターゾーン」。「ドラゴンボール」や「北斗の拳」など著名作品11作品を、それぞれの作品世界の演出を交えて原画などを展示する「作品体感ゾーン」。それ以外の52作品の原画を展示した「原画結集ゾーン」の3つに分かれている。

「作品体感ゾーン」に入ると、いきなり「ハレンチ学園」の作品名が登場する。作者はこの作品の後に「デビルマン」「マジンガーZ」「キューティハニー」などを手がける永井豪。創刊号から1972年まで連載され、当時の流行の発端となったスカートめくりをはじめ、男女ともに肌の露出度が高い絵が並んでいる。今のジャンプならそのまま載せられないであろう表現をいきなり突きつけられた格好だ。

 その後は、「男一匹ガキ大将」(本宮ひろ志)、「シティーハンター」「キャッツ・アイ」(北条司)、「キャプテン翼」(高橋陽一)、「聖闘士星矢」(車田正美)、「キン肉マン」(ゆでたまご)、「北斗の拳」(武論尊・原哲夫)、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(秋本治)、「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」(鳥山明)と続く。どれも一度は聞いたことのある作品ばかりだ。

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