そして金子は7勝止まりだったこの2年の反省から、キャンプ中のブルペンにビデオを持ち込んで自らの投球フォームを見つめ直すなど、完全復活へ向けて闘志を燃やしている。波に乗れば“大谷以上”の成績を収められるはずだ。

【最優秀中継ぎ・最多セーブ】
 リリーフ部門では、2年連続40セーブを達成して2年連続セーブ王のサファテ(ソフトバンク)が今季も大本命。これに、松井裕樹(楽天)、増井浩俊(日本ハム)、平野佳寿(オリックス)らが追いかけるが、この3人は侍ジャパンの一員として参加するWBCの影響がどこまであるか。疲労面だけでなく、再びWBC球からNPB球へのアジャストも必要になる。

 昨季42ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手に輝いた宮西尚生(日本ハム)も含め、WBC組にとっては大きな試練を抱えてのシーズンインになる。どれだけ早く本来の自分のリズムを取り戻せるかが、タイトル争いの上でも大きなポイントになってくるだろう。