J王者に与えられるシャーレ(左)(写真:Getty Images)
J王者に与えられるシャーレ(左)(写真:Getty Images)
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「フットボールは不測の連続である。その連続の間に真実があるが、それを見抜くことは不可能に近い」

 これは、レアル・マドリー(スペイン)の伝説の背番号7の始祖とも言えるアマンシオの言葉である。

 「順位予想」そんな無理な注文があるだろうか? フットボールは不測の連続なのだ。

 しかし、あえて順位を占うことにしよう。

 「フットボールはすべてがスペクタクルである。予測することも、それによって当たることも、裏切られることも」。アマンシオの教えに従って。

 優勝争いを演じるのは、以下の4チームになるのではないか。

1位:サンフレッチェ広島
2位:浦和レッズ
3位:サガン鳥栖
4位:鹿島アントラーズ

 これに匹敵するのが、ガンバ大阪、川崎フロンターレだが、外すことにした。

 ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)を同時に戦うことは、相当な負担になるだろう。

 Jリーグでは過去、ACLに出場した多くのチームが不安定なシーズンを送っている。2013年には広島がACLに出場しながら優勝を果たしたが、ACLと同時進行中のJリーグでは調子が上がらず、5位に低迷。ACL早期敗退のおかげで息を吹き返し(最後は横浜F・マリノスが自滅したおかげで)、優勝を果たした。

 選手層の厚さでは、浦和が最強を誇る。2チームできる陣容が揃った。しかし、実際はその2チームはやはり力の差があるもの。Jリーグ、ACL、どちらがうまくいかなくても、マネージメントの難しさも出てくる。実力者集団だけに、内憂を抱えているのだ。

 鹿島は最も隙がないチーム。MF遠藤康を筆頭に派手さはないが、サッカーを知っている面子が揃っている。CB昌子源のように台頭著しい新鋭や天才性の高い金崎夢生も擁するだけに、今年もタイトル獲得は有力だろう。ただ、ACLとの同時進行には苦労するのではないか。

 一方で広島を優勝に推す理由は、まず守備の堅牢さにある。3バックはポゼッションを守備に用いることができるし、完全にリトリートして攻撃を耐えしのぐ割り切りも特長だろう。点と点を線として繋いだ守備ブロックは、難攻不落を誇る。

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