入団会見で巨人のユニホームに袖を通した山口(左)と森福(右)。中央は高橋監督(c)朝日新聞社
入団会見で巨人のユニホームに袖を通した山口(左)と森福(右)。中央は高橋監督(c)朝日新聞社
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 謹賀新年、新たな1年の始まりに合わせて、少し気が早いが各球団の2017年を大予想する。今季のセ・リーグ王者となる球団はどこだ!?

【1位】巨人
 FA史上最多となる3人、山口俊、森福允彦、陽岱鋼の実力者、トレードで2012年MVP左腕の吉川光夫、さらに新外国人として元楽天のマギー、そして最速164キロを誇る剛球リリーバー・カミネロを獲得。大金をはたいてのなりふり構わない補強に対して賛否はあり、その効果にも疑問が残るのは確かだが、戦力値を考えるならばやはり1番手予想が妥当だ。V奪回のためには、補強した面々の活躍だけでなく、伸び悩む若手の成長が必要。2年目を迎えた高橋由伸監督の手腕も重要になる。

【2位】DeNA
 昨季はラミレス新監督の下で球団初のCS出場を果たした。打撃二冠を獲得した筒香嘉智はますます充実しており、梶谷隆幸に続いて宮﨑敏郎もブレイク。戸柱恭平も正捕手としてさらなる成長が期待できる。問題は山口俊が抜けた投手陣になるが、新外国人のウィーランドが先発として、パットンがリリーフとして日本野球に順応できれば、再び台風の目となれるはずだ。昨季は投手陣がシーズン半ばで息切れしただけに、チーム全体としての総合力を上げたい。

【3位】ヤクルト
 2015年のリーグ覇者を再浮上の3位に予想した。昨季は5位に沈んだが、その原因は主力のけが人続出にあった。小川泰弘、石川雅規の2人に加え、メジャー30勝の新外国人右腕・オーレンドルフが活躍し、さらに館山昌平、由規が復活すれば十分に戦える戦力を保持している。さらに負傷やスランプに悩んだ畠山和洋、川端慎吾、雄平らの野手陣が本来の能力を発揮できれば、再び大きな歓喜を呼ぶことができる。毎年にして最大の課題になるが、「ケガさけなければ」優勝争いも可能になるはずだ。

【4位】広島
 戦力的には黒田博樹が引退した以外、25年ぶりの優勝を成し遂げた前年から大きな戦力低下はないが、逆にドラフト以外で大きな補強もない。この“現状維持”がどう成績に反映されるか。昨年はチームの雰囲気、ファンの盛り上がりともに最高潮だっただけに、再びあのムードを作り出せるかは甚だ疑問が残る。再び上昇ムードに乗るためには、鈴木誠也に続く新たな若手の台頭が必要。“黒田ロス”に陥ることなく連覇を目指すが、その道のりは見た目以上に険しいものになるだろう。

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