フリフリグッパーは、最初はまず3分程度を目安に毎日続けるのが望ましいといいます。その際、好きな音楽に乗って歌いながらやることが大切です。
「軽い運動なら、気構えずにからだを動かすことができます。そうなると気持ちに余裕がでてくるので、その分、仲間と一緒にやる、自然を愛でながらやるなど、より楽しく運動する環境をしつらえてみるのもおすすめです。日々、軽い運動で、気分が変わり快適になったという実感をもちながら、脳を活性化させていくことは、認知症予防の実践で非常に大事なポイントだと思います」(同)
※気分は活性度と安定度の二つの要素からなる八つの形容詞(「イキイキした」~「だらけた」、「落ち着いた」~「イライラした」など)で表現できることがわかり、日本人の心理状態(気分)を測る「二次元気分尺度(TDMS-ST)」として特許を取得しています。
(取材・文/成島香里)
■認知症予防のための軽運動
フリフリグッパー(脳活性化体操)
(1)足踏みもどき
足を肩幅に広げ、交互に足踏みするようにつまさきを地面につけたまま、かかとだけを上げ下げします。
(2)左右への腰振り
それに合わせ、腰を左右に振ります。
(3)手の開閉と手たたき
さらに手を広げて「グー」、胸の前で「パー」にして手をたたきます。
(4)好きな歌を歌う
音楽などをかけながら、リズミカルに腰振りとグーパーを同時にくり返します。
※週刊朝日ムック『すべてがわかる 認知症2016』より