教えて!お葬式のあれこれ(※イメージ写真)
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 知っているようで知らないお葬式のあれこれ。週刊朝日ムック『はじめての遺言・葬式・お墓』(朝日新聞出版)に掲載されたQ&Aを一挙公開。監修は葬祭カウンセラーの二村祐輔さんです。

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【Q1】菩提寺が遠いので今の生活圏で葬式をしたい
【A1】原則は菩提寺僧侶。事情があれば必ず菩提寺に連絡

 葬儀は菩提寺の宗派の作法にのっとって実施するのが基本です。菩提寺が遠方であっても、葬儀を執りおこなう場所に菩提寺の僧侶に来てもらうのが原則です。

 しかし、現実には、時間的な制約や予算などの事情で菩提寺から僧侶を呼べないケースも多いでしょう。その場合も、葬儀の前に必ず菩提寺に連絡して相談をしてください。葬儀のあとの法要も菩提寺の僧侶によっておこなうのが基本ですから、菩提寺がある場合は、菩提寺との関係を無視してはいけません。

 相談の際は、緊急性など菩提寺に納得してもらえる「やむを得ない事情」と、納骨や法要の際には変わらずお世話になることをきちんと伝え、離檀したいと誤解されないようにするのが大切なポイントです。菩提寺から、今の住まいの近くの同じ宗派の僧侶を紹介してもらって葬儀を済ませ、納骨の際に菩提寺にあいさつに訪れて、住職にお経をあげてもらう方法もあります。

 何らかの事情があって、葬儀社に頼んで同じ宗派の僧侶を派遣してもらう場合も、葬儀の前に菩提寺に忘れずに連絡してください。いずれにしても、菩提寺に対して事前の連絡や配慮を欠くと、場合によっては葬儀をやり直すというトラブルにまで発展することもあるので気をつけましょう。

【Q2】愛用の釣りざおを棺に入れてほしい。問題ない?
【A2】化学繊維やカーボン製品などは入れられません

 生前の愛用品を副葬品として棺に納めることはできますが、火葬の際に燃えないものや燃えにくいものなどは不可です。釣りざおやゴルフクラブなど化学繊維・カーボン製品、ガラス製品などは入れられません。有害物質が出るもの、燃やすと高温になって炉を傷つけるものも入れられないので注意しましょう。

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