こんな状況では、いかに年齢を感じさせない打撃を続けているとはいえ、もともと“第4の外野手”扱いのイチローのプレー機会が減っているのは仕方ない。前半戦終了間際のようにオフ日があれば、主力を休ませる必要もなくなる。今後、気になるのは3000安打のマイルストーンに到達するのがいつになるかだが、それもシンプルにイチローの打席数がどれだけ増えるかにかかってきそうだ。
後半戦ではまずアウェーでカージナルス、フィリーズと7連戦。この間はオフはなく、セントルイスではデイゲームもあるため、イチローにも1、2度のスタメン機会はあるのではないか。仮に2試合で先発、残りの全試合で代打で起用されたとして、この7連戦中に13~14打席程度。ここで3~5本くらい打ち、7月22日からのメッツ、フィリーズ、カージナルスとのホーム10連戦で3000本到達という流れが最も有力だろう。
「イチローは僕にとっては他の選手と同じ(=意識しているわけではない)。しかし、長きにわたって素晴らしいキャリアを過ごしていて、今では同じ地区でプレーしている選手。そして彼が大記録に近づいているのもわかっている。僕から打ってくれれば名誉だね」
オールスター期間中、43歳の現役最年長投手バートロ・コローン(メッツ)はそんなコメントを残していた。