フィギュアスケートの全日本選手権が12月25日、北海道の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開幕した。男子のショートプログラム(SP)が行われ、羽生結弦(ANA)が102.63点でトップに立った。
NHK杯とグランプリファイナル、ここのところ立て続けに世界最高得点をマークし続けた羽生。それだけに注目される場面だったが、この日は冒頭の4回転ジャンプで転倒してしまう。後半のジャンプはまとめたものの、苦笑交じりの表情で演技を終えた。しかしながら、それでも得点は102.63点。100点を超える高い得点で暫定トップに立った。2位には宇野昌磨(中京大中京高・97.94点)、3位には無良崇人(HIROTA・93.26点)が入った。
試合後のインタビューで羽生は、「正直、悔しい思いでいっぱいです」と素直に悔しい気持ちを吐露したが、「(明日に向けて)今日は今日で反省点をしっかり洗い出していきたいと思います」と前を向いた。
冒頭のミスがあったジャンプについて、グランプリシリーズからの連戦で疲労があるのでは、と尋ねられると「僕の中ではあまり感じていないです」と一蹴。「今回、連戦の中で課題として挙げていたのは、どんな環境でもノーミスができる、どんな環境でもいい演技ができるというのを目標にしてやって来たので、その目標は達成できなかったかなと思っています」と冷静に振り返った。
フリーに向けて「とにかく、またいい演技ができるように集中してがんばっていきたいと思います」と意気込みを示した。男子シングルの順位は、26日のフリーの結果で決定する。
(ライター・横田 泉)