人間、どうしても、自分の世界だけで物を考えてしまう。
「分かろう」とするためにも「入れ替わりの術」は大切。
「今日は、20歳の大学生」と、自分に言い聞かせる。
「ちょっとでも安い店を探してみょうかなあ」
「安くて可愛い服を探そう」
そういう気分になる。
ただし、元の自分に戻った時に、
「やっぱり、この服は失敗だった」
「どうみても20代の服で可愛いけれど、わたしが着たら浮きそう」
と、後から買った服などを見て反省することもあったりする。
元カレに今カノを紹介されてキレていた友人に「入れ替わりの術」を勧めた。
「別れたお前に、今さらどうのこうの言われたくない……そう思うよなあ」
「2人は、もう過去のことなんだし、今さら気にしてないだろう……と、思っているかもしれないよなあ」
と、彼女は、自分で気づいた。

