それどころか、実家に帰って、そんな人たちに出会うと、
「由里ちゃんも、体に気をつけてね」
と、30歳も40歳も年下のわたしを気遣ってくれたりする。
一方、「なんでこの人が……」と、思うほど、あっけなく逝ってしまった仲間もいる。
わたしが高校生の時、とっても仲良かった男性。
30過ぎで、がんで亡くなってしまった。
仕事していた仲間、40歳半ばで自殺した。
一緒にドラマの撮影スタッフに加わっていた男性は、事故であっけなく逝ってしまった。
そんな人、数えたら、たくさんいる。
阪神・淡路大震災、東日本大震災を含め、ある日、突然、思ってもいない形で命を奪われた人はたくさんいる。
寿命と健康なんてまったく関係ない。
いつまでも未来が続くと思っていたら大間違い。
突然、命を奪われたけれど、「明日、この世からいなくなる」なんて思ってもいなかった人たちがいることをわたしたちは、意識しなければならないと思っている。
だから、わたしは、講演で言う。
「みなさんが生きている、今日1日は、誰かが生きたかった1日かもしれないんです」
という話をする。