ところが、菊池氏は妻と知り合い、交際が始まった。Aさんとは疎遠になっていった。

「Aさんには恋愛感情はなく、私から一方的に〇日に東京だけどという感じでSNSのメッセージを送信したりしていました。Aさんの都合が合えば、ホテルで一夜を過ごす感じでした。恋人同士なら、好きだとか、愛しているとかそういうやりとりになるじゃないですか。けど、私とAさんとの間は、お互いの日程を伝える内容だけで恋愛感情は感じられませんでした」

 昨シーズンが終わってからも日本代表、侍ジャパンに選出され、世界一に輝いた。その後、アメリカのメジャーリーグ挑戦を表明するなど多忙だった菊池氏。Aさんとは連絡も途絶えがちになった。

 しかし、昨年12月8日、紹介者の知人からSNSで<菊ちゃん結婚したの?><Aさんに伝えた?>などとメッセージが入った。

 菊池氏はプライベートを一切、公開しない主義。SNSやメディアに結婚報告を発信することもなかったという。

 結婚を知っていたのは、広島の選手など限られた人だけ。なぜ、知人が知っているのか、不可解だった。

「急になぜと思いましたが、知人のアドバイスを聞き入れ、Aさんに報告と感謝のメッセージを送りました」

 その内容は<今までわがまま聞いてくれたり、いつも一方通行で悪かったけどいろいろしてくれてありがとね! この先も元気で居てね>というもの。

 すると、Aさんから菊池氏に電話が入り、会って話をしたいと求められた。だが、メジャー移籍などで菊池氏は日本とアメリカを行き来するなど、多忙で会う時間がとれなかった。

「電話で何度かAさんと話しました。真剣な交際だったとか、好きだったなどという話もありました。普通、恋愛感情があれば、『今日の試合頑張って』とか『勝ったね、おめでとう』とかメッセージがくるじゃないですか。そんなメッセージはこれまでありません。急に言われて違和感がありました」

 そして、年が明けて冒頭のような電話が弁護士から入った。

「Aさんとの電話の会話、弁護士からの有無を言わせない口調の連絡があり、私は恐怖を覚えました。そして1月27日に弁護士から『書面を送りたい』と電話があったので、沖縄のホテル宛てにお願いしますと言いました。すると『ホテルは誰が見るか、わかない』『広島の自宅に送りたい。ご自宅では問題ですか?』という話をしてきた。そして届いた書面を見ると驚きました」

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交際女性のAさんの言い分