2.発声した状態で、舌の状態を確認します。口蓋垂(のどちんこ)が全部見えていれば正常です。
3.さらに、下記のチェック項目がいくつ当てはまるか、確認してみてください。
□口蓋垂が全然見えないか、少ししか見えなくなっている
□舌に力が入り、震えていたり、巻き舌になっている
□舌が「下の歯の裏」から離れ、喉の方に向かって舌が引っ込んでいる
□声を出そうとすると、肩が上に上がったり、反動をつけないと声が出せない
□肩や肩の緊張感が高いと感じる
2つ以上当てはまるものがあれば要注意です。舌の状態としては、正しい舌のポジションは、舌がリラックスした状態で、下の歯の裏の歯茎の部分に軽く触れている状態です。
それでは、過緊張性発声障害の方に効くトレーニング法をお伝えしていきます。特に、喉が詰まって一音目が出しにくいという方に効果があります。
■発声時の喉の詰まりを軽減するトレーニング
1.準備
口を軽く開き、舌先を下の歯の上にのせます。
2.息を吸います
肩が上がらないように注意しながら、肺にたくさん息を取り込みます。胸、お腹、背中、脇腹まで息が入っていくイメージをしてみましょう。
3.息だけため息
そのまま、大きく「ハァーっ」とため息をついてみましょう。ため息は体をリラックスさせる効果があり、舌の緊張も取り除いてくれます。「ハァー」という「ため息」の際に出る音は息の音だけでオッケーです。これを3回おこないます。
4.声付きため息
次に、声が自然と出てしまうようなため息をついてみてください。大きく息を吸った後に、大きく「ハァーっ」とため息をつきます。この時、声も一緒に出ていくイメージです。これを3回おこないます。
このトレーニングの目的は、舌が脱力した状態で声を出す感覚を脳に覚えてもらうことです。声のつまりや震え、途切れ途切れにしか声が出ないなど、舌の緊張が原因で発生する症状を緩和してくれます。
声がスムーズに出るようになることで、気が楽になってもらえたらうれしいのですが、ただし、あくまで原因は日々のストレスにありますので、そちらを軽減する対策も取られることをおすすめします。