「最近、声が出づらくなってしまった」
「特に1音目が出にくい」
「痰が絡むように咳払いをしてしまう」
「喉に何かものが詰まったような感じが抜けない」
こんな症状に悩まされている方は、「痙攣性発声障害」「過緊張性発声障害」かもしれません。『繊細すぎる人のための自分を守る声の出し方』(朝日新聞出版)の著者で、メンタルボイストレーナーの司拓也さんに、症状を緩和するトレーニング法を聞きました。
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喉を専門とする医師にお聞きしたのですが、これら症状の原因として仕事やプライベートでの大きなストレスや緊張があげられるとのこと。
症状を訴える人の多くが、痙攣(けいれん)性発声障害や、過緊張性発声障害という病気で、最近増えているという実感があるそうです。
ストレスの多い現代社会では、日常の些細な緊張からも発症することが多いようです。
<痙攣性発声障害>
声を出すときに、左右の声帯が閉まりすぎてしまいます。その結果、息を吐くことが出来ず、詰まった声、苦しそうな声になります。
痙攣性発声障害は、医師の診察を受けても声帯に異常が見つからず、なかなか診断がつかないことが多いとのことで、このような症状がある方は、一度、音声の専門医を受診することをお勧めします。
また声帯には異常が見られないのに、声がうまく出ない症状は痙攣性発声障害だけではありません。声の詰まり、声の震えの原因となる、病気について一部紹介します。
<過緊張性発声障害>
舌や喉の筋肉が緊張してしまうことで声が詰まる症状が出ます。息苦しいこと言うよりは、いきんだ声になります。
私のレッスンにも、医師に診ていただいても、なかなか効果的なトレーニング法が見つからないということで、来られる方が増えてきました。それが、上記の過緊張性発声障害の方です。このタイプの方は、医師からボイストレーニングを勧められることが多いのです。
ここで、過緊張性発声障害の可能性があるかどうか、チェックの方法を紹介します。心配な方は確認してみてください。